どうしても調べたい事があり、この書籍と出会いました。
7月の中旬の新聞に小さな記事を発見!
そのページに数行のベートーヴェンの書籍が紹介されてあったんです!
奇跡です(笑)
数年に1回程度やってくる、本の神様からのプレゼントでした!うれしい💛
「美しい諦め」の本当の意味を知りたくて
ピアニスト清塚信也さんが、言われていた「美しい諦め」という言葉がずっと気になっていました。
クラシックの世界にそのヒントがあるのではなかと思い、ベートーヴェンにたどり着きました。
不滅の恋人との別れた時期から、書かれた日記があるそうです。
その解説の中に出てくる表現に「諦念」(ていねん)という言葉が出てきます。
不滅の恋人であるアントーニア・ブレンターノとの辛い離別を経験してから6年目に書かれた
日記には、恋愛の感情から相手の幸せを祈る心情への変化した様が記されています。
個人的な意見ですが、「諦念」とは真理に到達する、もしくは悟りを開くという意味では
ないかと思っています。
ベートーヴェンは、小さい頃から様々な苦難を音楽への情熱により乗り越えてきていて
一人の人間の心の成長に凄みと感動を覚える内容でした。
知っているようで知らなかった真実を再確認!
【第九】を作曲したころは、完全に聴力を失っていたという事は知っていたのですが
ベートーヴェンは26歳のころから難聴の兆しが表れていて、その後から
今でも演奏される名曲をたくさん作曲している事が解説されています。
二人の弟たちに託された「ハイリゲンシュタットの遺言」と呼ばれる有名な手紙だそうです。
この遺言の和訳を読んだ時には、感情がかなり揺さぶられました。
想像もつかないような絶望と苦痛を体験しながら、そこから再生していく物語のような内容です。
ぜひ、一度読んでいただけたらと思います。
読み終わって感じた事をまとめてみました!
・父親が酒におぼれ、家計を支えていた母親も早くに亡くなり、生活も大変だったようですが
沢山の友達に囲まれて幸せだったようです。
耳の不調が表れるまでは、社交的な性格だった事が詳しく書かれています。
・ピアノ・ソナタ第8番「悲愴」の事を「パセティーク」と呼ぶこと
・不滅の恋人の名前は、「アントーニア・ブレンターノ」で人妻だったこと
・第二十九番変ロ長調作品106はハンマークラヴィーアと言われ演奏に
40分かかる難局だということ
「穂村弘著 きっとあの人は眠っているんだよ」の本にも出てくる曲です。
他にもありますが、時間がかかりそうなのでこの辺で終わります(笑)
この本を読んでみて、なぜ、ベートーヴェンに魅了される人が多いのかがよく理解できました。
まだ、難解な部分もありますので、定期的に読み返してみたいと思います。
ピアニスト清塚信也さんのアルバム「connect」のご紹介!
バッハ、モーツァルト、ベートーヴェンの代表曲が収録されています。
クラシックは詳しくありませんが、音色の美しさと演奏の素晴らしさを十分に感じる事ができます。
特にベートーヴェン《月光》は、輝いてますよ!
なぜ、そう感じるのかは分かりませんが、心に迫るものがあります。
素晴らしい音楽に理由はいらないのかもしれませんね💛
【清塚信也さんのオフィシャルサイト】
https://tristone.co.jp/kiyozuka/
【インスタグラム】
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