新生活の疲れが、まだまだ残っている子供たちです。
学校へ行く準備が遅くなったり、急にぐずぐず言い始めたりと、ちょっとした
変化が出やすい時期です。
もうしばらく、あたたかい目で様子を見ましょう!
体育教室のプログラムも少しペースを落とし気味に調整しています。
集中力が続かないので、かなり気疲れしているのがわかります。

今回は、運動の基本であるマット運動の練習の仕方についてお伝えしますね。
マット運動では、まず、前転を行います。
小さい子供たちには、「でんぐり」と言っていますが、体育用語を覚えてもらう
ために、小学生クラスは専門用語で「前転」と覚えてもらってます。
後ろ回りは「後転」、逆立ちは「倒立」、前回りして開脚の状態でおきあがるのが
「開脚前転」などなど基本的な用語を覚えてもらうと、学校の授業でも戸惑わなくても
いいので実行しています。(低学年の子供たちは「?」という感じなのですけどね)

「前転」で気をつけなくてはいけないのは、「頭」を入れて丸くなるのがポイントです。
簡単そうに見えるのですが、前回りを始めてやるときには、体がぐるっと一回転するので
小さい子供たちは、方向がわからなくなる時があるんです。

それと、手をきちんとマットに押し付けて体を支える動作ですね。
以前、ご紹介した「逆立ち」の効果がここでも出てきます。
体を両腕で支える力ですね。
慣れてくると、手を使わずに背中だけで回ろうとするので、方向が安定せず
着地をしたあとの起き上がりに時間がかかり、筋力が部分的にしか鍛えらえないので
必ず、「きちんとマットを両手で押して回る」ことをやっていきます。

頭を入れて丸くなると、当然きれいに早く回れます、両足が同時にマットに
着地するので、起き上がりも素早くできるようになるんですね。
頭を入れるというのが、最初はなかなかできない…。
どうしても、前を見ようとして頭が上がってしまうからなんですね。

本人は前回りのつもりなのですが、横に回転してしまうのはこのような事が
起きているからで、決して運動能力が低いからというワケではありません。
両手をマットにつくと同時に、自分の「おへそ」を見るように伝えると
うまくタイミングをつかめるようになります。

「助走する」→「手をつく」→「おへそを見る」→「回る」→「起き上がる」
の順番です。簡単なようですが、きれいに回転できるようになるには
わりと時間がかかるんです。

ご家庭で練習する場合は、首を痛めないように固い床の上ではしないように
してください。保護者のみなさんもお子さんと一緒にどうぞ。