今年の初めに読んで、衝撃をうけた本をご紹介します。
宇田川 元一 著
「他者と働く」わかりあえなさから始める組織論
なにやら難しそうだと思っているあなた!
大丈夫です。表紙の下の方に書いてある文章って気になりませんか?
忖度、対立、抑圧・・・おっ~っとこれは気になる・・・・。と思い読み始めました。
職場では、さまざまな人と働きます。
目標を達成するためには、周りの人たちとの良好な人間関係がかかせません。
しかしながら、そう簡単にはいかない事が多いのが現状です。
現場で対応していて発生する問題を上司に伝えても、帰ってくる返事は
ありきたりで、進化がない(笑)
あんまり言いすぎると「また、めんどくさい事言ってきた・・・」というような雰囲気に
実際、職場の課題を解決しようとするとかなりエネルギーが必要になりますよね。
企業で起こる課題をクリアにする方法がたくさんあります。
ただ、その事を実行に移すためには勇気がいりますし、生身の人間を相手に
自分の意見を理解してもらうという、簡単にいきそうにもない問題がのしかかってきます。
威圧的な管理職だと、萎縮して自主的に活動できないチームが出来上がり
明確な目標や計画などなしに、行き当たりばったりだと、まとまりのないチームになりがちです。
じゃ・・どうすればいいの?
とにかく対話を繰り返すことしかないと説いてあります。
筆者は、父親が経営していた会社がバブル期に銀行から勧められた株取引で
大きな負債を抱え、多大な借金を返済し続けるという壮絶な体験をしています。
会社の倒産は、人間関係をズタズタにします。
それは、想像以上です。
指示や命令ではなく、わかりあえるようにお互いが努力する関係性が
いいという事は、誰でもが思う事です。
だからこそ、「わかりあえていない事を認める」事からスタートしましょう!
新しい関係性を構築していきましょう!という内容です。
この対話の元になっている研究は、「ナラティブ・アプローチ」と言われ
実は、医療の現場から始まった研究です。
医師と患者のやりとりの中で生まれたものです。この部分も興味深いですよ!
確かに病院あるあるだなぁ・・・と。
新型コロナで仕事や教育現場も変わっていきます。
そんな時こと、しっかりと自分をコントロールできるようになるために
一度、読んでいただきたい本です。